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万年筆

比較|どう違うの?エラボー・フォルカンニブ(10号・15号)

紙とペンのブログ管理者
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記事公開日:2022.10.15

ペン先: オリジナル
エラボー・フォルカンニブ(10号・15号)
お知らせ

2023.12.01 パイロット社製品の価格改定が発表されました。

パイロット公式ページはこちら

この記事では エラボーとフォルカン(※)の特徴・違い について記載しています。選ぶ際の参考にしてください。
※ : フォルカンニブ10号・15号

結論から。
”エラボー”、”フォルカン 10号”、”フォルカン 15号” どれも一般的な万年筆と比較した場合、やわらかい(よくしなる)ペン先なのは間違いありません。しかし、”3本どれも別物” と考えた方がいいです。

万年筆のメリット

エラボー、フォルカンの前に万年筆のメリットはいろいろありますが、メリットのひとつとして ”字がキレイに見える” というものがあります。
字がキレイに見える理由として他の筆記具と比較して トメ、ハネ、ハライ が表現できるからでしょう。文字に濃淡ができ、味のある文字(線)を表現してくれます。

その万年筆の特徴をさらに強化(特化)したものが ”やわらかいペン先(ニブ)” の万年筆です。通常の万年筆以上に ”味のある”、”心が現れる(伝わる)” 文字を書くことができます。

プチ情報

”マツコの知らない世界”(2023.06.13 放送) でもエラボー[ELABO]が紹介されていました。確かに ”ゆらぎ” を楽しめますね。

エラボー紹介時のくだり、非常に楽しかったです。音楽に例えるところがさすがKREVAさんだなと思いつつ、こういうのは「KREVAさん本人が考えたのか?」、「放送作家さんが考えたのか?」といろいろ邪念が入ってしまうあたり、嫌な大人になったな…と思ったりしていました。

下の画像はエラボー[ELABO]。

通常の万年筆でも書くことは楽しくなりますが、やわらかいペン先(ニブ)は通常の万年筆よりも多才な文字(線)を表現することができ、書くことがもっともっと楽しくなります。

ただ、少し扱いが難しいところも…(フォルカン 10号)。

この記事ではパイロットの やわらかいペン先 の下記の 3本を比較しました。

※ 1 : 楽天みんなのレビューへ移動します
※ 2 : エラボーは金属軸タイプです。字幅は中字(SM)についての感想等の掲載です
※ 3 : エラボーはペンの名称(ペン先を含めての名称)、フォルカンは ペン先の種類の名称 ですがここでは ”フォルカン” をエラボーに合わせてペンの名称という前提で記載します。この記事ではフォルカンは カスタム743 と カスタムヘリテイジ912 の比較です

一言でいうと…

先にも記載しましたが、”エラボー”、”フォルカン 10号”、”フォルカン 15号” は ”3本どれも別物” と考えた方がいいです。

個人的には、総合的に判断して フォルカン15号が使っていて一番楽しい です。

下の画像はフォルカン15号。

フォルカン 10号は多彩な線を表現することができ、楽しいのですが気を使う度合いが高いです。慣れるまで修行が必要かも…。
その点、フォルカン 15号はそこまで神経質になる必要はなく、心地よく使うことができます。

フォルカン15号の方がおすすめなのですが価格が一番高いです。
だからといって、安く済ませようとフォルカン 10号にして ”扱いが難しすぎる…”(そして、使わない…) とならないよう、十分に検討することをおすすめします。

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この記事でわかること

■ エラボー・フォルカン(10号・15号)の違い
■ エラボー・フォルカン(10号・15号)の特徴
■ エラボー・フォルカン(10号・15号)の 気になるところ・いいところ


この記事を書いた管理者
これまでに約100本の万年筆を購入してきました。
最近では海外からペン先を購入してカスタマイズを楽しんでします。それらの知識をもとに記事を記載しています。

エラボー・フォルカンの比較・違いは?

パイロットの やわらかいペン先 としては発売しているものとして、SF(ソフト細字)、SM(ソフト中字)等があります。

”柔らかなペン先は軽いタッチで字幅の強弱といった微妙なニュアンスを表現することができます”と謳われているエラボー。

”SFよりもソフトタッチで毛筆のような筆跡字幅強弱が強調できる” と公式サイトでも謳われているFA(フォルカン)ニブ。

「結局どれがいいの?」、「何が違うの?」と思われている方も多いのではないでしょうか。
比較して、違いを掲載していきます。選ぶ際にお役立てください。

パイロット エラボー とは?

日本の文字が持つ美しさを表現できるソフトタッチの万年筆。

1978年(昭和53年)、全国万年筆専門店会と共同開発された”初代”「エラボー」の基本設計を踏襲。
柔らかなペン先は軽いタッチで字幅の強弱といった微妙なニュアンスを表現することができます。
また、日本の文字の特徴である「とめ」、「はね」、「はらい」も美しく書くことができます。

公式サイトより引用
公式サイトはこちら

エラボーのペン先。
鳥のクチバシのような形状が特徴的です。

パイロット フォルカン(※) とは?

超ソフト調、毛筆のような筆跡。
SFよりもソフトタッチで毛筆のような筆跡字幅強弱が強調できる。筆圧の高い方には不向き。

公式サイトより引用
公式サイトはこちら

※ : フォルカンは ペン先の種類の名称 ですがここでは ”フォルカン” をエラボーに合わせてペンの名称という前提で記載します。公式サイトもペン先の説明のためエラボーと比較して文字数が少ない紹介です

フォルカンニブ

フォルカンは 特殊ニブ という位置づけで 下記のシリーズから選択が可能です。
一部、ショップ限定で別のシリーズでも存在するようです。

  • カスタム743
  • カスタム742
  • カスタムヘリテイジ912

カスタム 743 は 15号 ニブ。
カスタム 742 と カスタムヘリテイジ 912 は 10号 ニブです。

注 : この記事では私の所有している カスタム743 と カスタムヘリテイジ912 で記載します。

左が 15号ニブ、右が 10号ニブ。

”〇号” はパイロット独自の大きさで 3号 から 30号 まで存在します。

特徴・商品スペック情報

サイズ・重さ

エラボーカスタムヘリテイジ
912
カスタム
743
全長 1139mm139mm149mm
全長 2
(※ 1)
155mm157mm163mm
全長 3
(※ 2)
126mm125mm131mm
軸最大径12.4mm13.0mm13.0mm
キャップ最大径
(※ 3)
14.0mm14.6mm14.8mm
重さ
(※ 4)
29.3g20.0g25.0g

※ 1 : キャップポストした時の長さ
※ 2 : ペン先から軸の長さ
※ 3 : クリップ部含まず
※ 4 : 本体のみ。カートリッジ、コンバーター含まず

書き味

一番気になる書き味です。
3本どれも別物” と考えた方がいいです。

インクフローはどれも潤沢。
紙を選ぶ必要がある万年筆です。

下の画像は フォルカン 10号 で筆記したもの。
インクは パイロット 色彩雫 月夜。レッドフラッシュが楽しめる素敵なインクです。

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ペン先の比較

左からフォルカン15号、10号、エラボー。

上からエラボー、フォルカン10号、15号。
順番がバラバラで申し訳ありません…。

エラボー

通常の万年筆と比較してやわらかいといいますか、しなることは間違いないです。
しかし、思っていた以上にはしならない(コシがある、弾力がある)というのが第一印象です。期待値が高すぎたのかもしれません。

下の画像はエラボーのペン先をしならせたもの。
段差の周辺からしなっているのがおわかりいただけるでしょうか。

フォルカン10号と15号でここまで違うものか…

フォルカンのペン先はサイズ違いで ”ここまで違うものか…” というのが正直な感想です。
一般的にペン先は ”大きくなるほどしなる” というのが定説。

しかし、フォルカンに関しては小さい 10号 の方がやわらかく、よくしなります。
しなるよりも左右に開く という印象の方がしっくりくるかもしれません。

それほど力を入れなくてもペン先が開きます。
コントロールが難しい…。
下の画像は フォルカン 10号。すぐに横に開きます。ハート穴より前がしなっています。

右下の状態だと完全にインクスキップしますね。

力が入りすぎると横にぱっくり開きます。

下の画像は フォルカン 15号。
10号のときと同等の力でしならせているつもりなのですがコシがあります。
10号と同じくハート穴より少し前からしなっていて、横に開くというより、縦にしなるイメージです。

確かにサイズは違うのですが、ここまで書き味に違いがあるのは(個人的に)衝撃的でした。
フォルカン10号と15号はしつこいようですが まったくの別物 です。

サイズが違うといってもそこまで大差がないようにも見えてしまいます。
それなのにここまで書いたときに違いを感じることができたのは衝撃です。

気になるところ・いいところ

それでは私の思う ”気になるところ”、”いいところ” です。

エラボー の 気になるところ・いいところ

気になるところ

■ 若干、重く感じる(※ 1)
■ 字幅の選択が可能(※ 2)
■ 横幅のある線はフォルカンにはかなわない(※ 3)
■ インクフローがよいのでにじむことがある

※ 1 : 金属軸で比較的細軸のためずっしり重たく感じます。キャップポストするとさらに重量級。樹脂軸にすると軽すぎる・CON-70が使用不可ということで悩ましいです
※ 2 : SEF(ソフト極細字)、SF(ソフト細字)、SM(ソフト中字)、SB(ソフト太字)から選択可能ですが、選択の幅が広がり過ぎてしまいます。こちらは メリット としてもとらえることができます。通常はメリットなのでしょうが、”そんなに選択の幅を広げて困らせないでくれ~” と思ってしまいます
※ 3 : フォルカンニブと比較した場合、ペン先が横方向にはあまり開きません。横幅のある線を引きたい場合の方はフォルカンニブを選んだ方がいいです

いいところ

■ ほどよいコシ・弾力があり、扱いやすい
■ CON-70が使える(※ 1)
■ 字幅が選択可能
■ 金属軸の安心感がある
■ クリップがシャープでカッコいい
■ ”THE 万年筆” という形状ではなくおしゃれ
■ 樹脂軸も選択できる

※ 1 : 樹脂軸の場合、CON-40 のみ。CON-70 が付属しています

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フォルカン10号 の 気になるところ・いいところ

気になるところ

■ 速記には向かない(※ 1)
■ ペン先のコントロールが慣れるまで難しい
■ インクフローがよいのでにじむことがある
■ 字幅が選択できない(※ 2)

※ 1:3本の中で特に速記に向かないといいますか、”速記できない” と個人的には思います
※ 2:エラボーと比較するとという前提ですが選択できません

フォルカン10号のやわらかさ

フォルカン10号ニブのやわらかさは特筆すべきものです。
どのくらいやわらかいのうまく伝わるかわかりませんが例をあげてみました。
似通った表現のものもありますがイメージが伝われば…。

  • 力を入れずに書けるというより”力を入れてはいけない”というレベル
  • ”指に乗せて書く”がちょうどいいくらい
  • ”指を添えて書く”がちょうどいいくらい
  • 人差し指と親指の”2本指でつまんで書く”イメージでちょうどいいくらいのレベル
  • シャープペンの”折れないシステム”がないとシャープペンが使えないという方はフォルカン10号は諦めた方がいいレベル

フォルカン10号のやわらかさ対応

”対応” という表現も少し変ですが、フォルカン 10号ニブが ”想像以上にやわらかくてうまく使えない!” とお困りの方の参考になればと記載します。
少しでも使いやすくする方法(対応方法)です。

  • いつもより気持ち万年筆を立てて書く
  • いつもよりグリップ位置を上(後方)にする
  • 小指を立てて書く(下の画像参照)

下の画像が小指を立てての筆記です。
筆圧が強い方の練習としても用いられる方法です。
慣れるまで少し書きづらいですがこのような方法もあります。

いいところ

■ うまく扱えればすばらしい筆跡を楽しめる
■ 横幅のある線を書くことができる
■ カスタムヘリテイジ912、カスタム742 から選択できる(※ 1)
■ コンバーターが付属している(※ 2)

※ 1 : 「黒 × 銀」の色の組み合わせが選択できるのはうれしいです
※ 2 : CON-70 が付属

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フォルカン15号 の 気になるところ・いいところ

気になるところ

■ 速記には向かない(※ 1)
■ 仏壇カラー(黒 × 金)のみである(※ 2)
■ ”THE 万年筆” という形状(※ 3)
■ 雨垂れクリップ(※ 4)
■ インクフローがよいのでにじむことがある
■ 字幅が選択できない(※ 5)

※ 1 : コシがあるのである程度の速記には耐えられます。ただ、やわらかいペン先は速記用に使うものではなく、ゆっくり筆記する際に使用するものと思います
※ 2 : 好みの問題です。フォルカン10号の場合、カスタムヘリテイジのカラー(黒 × 銀)が選べますが、15号は選ぶことができないという点をマイナスポイントとしてあげています。”カスタムヘリテイジ913” があればいいのに…と個人的には思っています
※ 3 : 歳を重ねたおかげなのか、見慣れたためなのか少しずつ ”これもありなのかも?” と思うようになってきました。レトロな印象といいますか、受け入れ可能な体質になってきました。以前はおじさん臭くて嫌でした
※ 4: こちらも好みの問題です。高度な加工技術と聞いたことがあるのですが個人的に好きではありません。ポケット等に挟む際に生地を痛めにくい機能面では申し分ありません
※ 5:エラボーと比較するとという前提ですが選択できません

いいところ

■ すばらしい筆跡を楽しめる
■ ほどよいコシがあり、使いやすい(※ 1)
■ コンバーターが付属している(※ 2)

※ 1 : やわらかいペン先なのは間違いありません。さすがに毛筆までは行きませんが、味のある文字を書くことができます。そして、ほどよくコシがあり、少し力が入ってしまってもインクスキップすることがありません。書いていて非常に気持ちがいいです
※ 2 : CON-70 が付属

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まとめ

”柔らかなペン先は軽いタッチで字幅の強弱といった微妙なニュアンスを表現することができます”と謳われているエラボー。

パイロットのやわらかいペン先としては発売している ”SFよりもソフトタッチで毛筆のような筆跡字幅強弱が強調できる” と公式サイトでも謳われているFA(フォルカン)ニブを見てきました。

お店での試し書きでよさを理解できればよかったのですが、どの程度の力を入れると壊れてしまう(開いてしまう)のかわからないので、思い切り試せないのが辛いところです(でした)。

そのため、結局 3本お迎えしていろいろ楽しんでいます。

今のところルーペ等で確認してもペン先が開いてしまってはいないようです。
私の筆圧では問題なさそうです。

3本ともおもしろい万年筆!

うまく扱うことができれば万年筆ライフがさらに楽しくなることは間違いありません。

フォルカンは書いていて楽しいのとインクフローが潤沢なのでインクの消費が増します(まだまだ使い切れないほどありますが…)。

個人的 イメージ一覧表

個人的なイメージを一覧表にしました。


エラボー

フォルカン10

フォルカン15号
やわらかさコシがあるやわらかいやわらかいがコシがある
扱いやすさ扱いやすい慣れるまでが大変扱いやすい
表現できる
線の多才さ
まずまず多才超多才多才
価格(+税)30,000円24,000円36,000円

やわらかさ

フォルカン10号は重ね重ね記載していますが やわらかい! とにかくやわらかいです。

フォルカン10号 > フォルカン15号 > エラボー

扱いやすさ

エラボーとフォルカン15号の扱いやすさは ほぼ同じ に感じますがエラボーの方が少しだけ扱いやすいです。

エラボー ≒ フォルカン15号 > フォルカン10号

表現できる線の多才さ

フォルカン10号は 表現できる線が多才!でも難しい…です。

フォルカン10号 >> フォルカン15号 > エラボー

なやましいところなのですが、総合的に判断して個人的には フォルカン15号が一番楽しい です。文字(線)を書いていて一番気持ちがいいです。

冒頭でも記載しましたがフォルカン15号が一番価格が高いです。
安く済ませようとフォルカン 10号にして ”扱いが難しすぎる…”(そして、使わない…) とならないよう、十分に検討することをおすすめします。

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最近、JOWO社(ドイツ)のソフトニブを購入しました。
スチール製の影響か、海外製だからか…不明ですが書き出しが数ミリかすれます(調整して何とか使えるようになりました)。

改めて日本製は品質が高いなと実感しております。パイロット、スゴイ!

2023.03 追記
JOWO社(ドイツ)ソフトニブスチールに飽き足らず、14金製も購入しました。
書き味はフォルカン10号よりは硬く、フォルカン15号よりは柔らかい印象です。力が入り過ぎるとペン先が開きすぎてインクスキップするのでどちらかといえばフォルカン10号に近い書き味です。

2023.05 追記
BOCK社(ドイツ)スチールフレックスニブを購入しました。
スチール製のためコシがあり、非常に扱いやすく使っていて楽しいニブです。フォルカン10号のように気を使わずに同様(フォルカン以上に多才?!)の線を描画することが可能です。

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は約100本・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。
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