野原工芸 スリムボールペンをシャープペンにするカスタムパーツの作り方

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記事公開日:2025年8月23日


野原工芸の中でも人気のシャープペン。人気があり過ぎてなかなか購入できませんよね。

シャープペンは発売開始5分ほどで完売してしまいますが、ボールペンはシャープペンより、若干入手しやすいです。その若干入手しやすいボールペンの「スタンダードボールペンをシャープペンに改造するカスタムパーツの作り方」はすでに記事にしています。

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今回は「スリムボールペンからシャープペンに改造するカスタムパーツの作り方」です。
個人的な印象ですがスタンダードボールペンよりもスリムボールペンの方が入手しやすいと感じています。入手しやすいといっても「野原工芸の中では比較的入手しやすい」だけで激戦なのは変わりありません。

材料がそろえば比較的簡単に作成できます。材料費は1,000円未満です。

野原工芸のシャープペンの芯径は0.5mmのみですので、シャープペンをすでにお持ちの方も0.3mm、0.7mm の芯径を使いたい方もお試しください。もちろん0.5mmも可能です。

※ : 2025年上半期納期分に購入したもので動作確認しています

注意点

正規の使い方ではありませんので自己責任でお願いいたします。
> カスタマイズ時の注意点はこちら をご覧ください

カスタムパーツの作り方

野原工芸 スリムボールペンをシャープペンにするカスタムパーツを作る際に必要なもの作り方です。

必要なもの

必要な材料と工具です。まずは材料。

材料

必要な材料(テープ以外)は下の画像のもの。
下の画像は縮尺率が異なります。

必要な材料は4つです。

  • ZEBRA シャーボX シャープ部機構
  • 真鍮パイプ(外径2.3mm×内径1.85mm)
  • 端末保護キャップ(2mm用)
  • セロテープ(ニチバン製)

1 ZEBRA シャーボ シャープ部機構

価格は300円(+税)。
芯径によりプラスチック部の色が異なります。


2 真鍮パイプ

真鍮パイプ。ベストは 外径2.4mm のパイプなのですが、今回、使用するのは入手しやすいもので 外径2.3mm のもの。Amazonで約400円(2本入)で購入可能です。
模型ショップ(プラモデル、鉄道模型を扱うお店)などで取り扱っていることが多いようです。ヨドバシカメラ(秋葉原)でも販売されていました。

Q
管理人のつぶやき(クリックすると開きます)

Amazonで真鍮パイプの 外径2.4mm×内径2.2mm というものを見つけて「これだ!」と思い購入しました。実際、自宅に到着して手にしてみると外径2.5mmで使えませんでした。「この0.1mmの差が大事なのに……」と思いました。
「b」から始まるメーカーのものです。2本購入しましたが2本ともダメでした。ご注意ください。

Q
使用しているパイプについて(クリックで開きます)

この記事で使用している真鍮パイプはパイプ3本中の真ん中のものです(右の黒いものは0.7mmのシャープの芯です)。

一番左のものが 外径2.4mmでベストな太さ なのですが、パイプに厚みがあるのでカットしにくいのと内径が細すぎて予備芯を入れると最初の芯が出せません。

右シルバーのものは 外径2.3mm でパイプが薄く、使えるのですが、カッターではカットすることができません(別に工具が必要です)。

この記事では ”比較的簡単に作れる方法”(再現性のある方法) ということでカットしやすい3本の中の真ん中の 外径2.3mm の真鍮パイプを使用しています。

シャーボのシャープ部機構の赤線の太さが2.4mmです。


3 端末保護キャップ

ホームセンターであれば200円ほどで購入できます。ハンズ(新宿店)でも販売していました。
2mm用。

私が使用しているものは下の画像のもの。

工具

続いて工具です。
工具というほどのものではありませんがこの記事では「工具」とします。

必要な工具は1つ。あった方がいい工具は3つ

まず、必要な工具。

  • カッター

次に、あった方がいい工具。

  • 金ヤスリ もしくは 紙ヤスリ
必要な工具

必要な工具です。


1 カッター

あった方がいい工具

1 金ヤスリ もしくは 紙ヤスリ

パイプの長さを調節する際に使用します。一発で理想の長さにできればいいのですが、なかなかうまくいかないと思います。金ヤスリでなく紙ヤスリでも削ることは可能です。

作り方

作り方です。

真鍮パイプをカットする

真鍮パイプをカットします。

真鍮パイプにテープを巻く

STEP1 でカットした真鍮パイプの片方に1回転セロテープを巻きます。

真鍮パイプに端末保護キャップをセットする

STEP2 でテープを巻いた反対側に端末保護キャップをセットします。

組み立てる

STEP3 までで用意した真鍮パイプとシャープ部機構を接続します。

ここからは画像付きで詳しく解説します。


STEP1 真鍮パイプをカットする

61.5mm(※) でカットします。

※ : おすすめの長さとなります。多少のズレ(±0.5mm程度)は問題ありませんが長すぎても短すぎてもノックできなくなくなります

カットして短くなってしまうと戻せないので、気持ち長めにカットしてヤスリで調整する方法が間違いありません。

カットの際のコツ
カットしたいところにマスキングテープを巻く

■ カットする長さの線が入るまでゆっくり×3 回転させる
気持ち長めにカットして削る方が失敗が少ない

カットする際、下の画像のようにマスキングテープ(白い箇所がマスキングテープです)を巻いて赤線の位置をカットすれば狙った位置でカットできます。

Q
パイプカッターについて(クリックすると開きます)

”パイプカッタ―” と言われるパイプをカットするための工具が市販されています。しかし、パイプカッターがカットできるパイプの太さが 3mm~ ということで今回使用するパイプの太さは対応しておらず、カットすることができません。

小型サイズのものを私も所有していろいろ試したのですが正確に(カットしたい長さに)カットすることができませんでした。


STEP2 真鍮パイプにテープを巻く(ギリギリ1回転)

ニチバン製の”セロテープ”(商品名)を想定しています(赤と青と白のパッケージのテープです)。ニチバンセロテープは厚みが0.05mmのため1回転で 真鍮パイプの 外径2.3mm+0.05mm+0.05mm で 外径2.4mm になります。
緩く巻くとシャープ部機構にセットできなくなります。

テープを巻く際のコツ

■ 気持ち強めに巻く

下の画像の赤線の箇所がテープを貼ったところです。7~8mm の長さでOKです。


STEP3 真鍮パイプに端末保護キャップをセットする

テープを貼った反対側に端末保護キャップをセットします。
この際に真鍮パイプと端末保護キャップをゴム板で挟んで行うと楽にセットできます。


STEP4 組み立てる

真鍮パイプとシャープ部機構を組み立てます。以上で完成です。

完成品

完成品は下記の画像です。

完成品をセットした際のペン先のティップ(ガイドパイプ)の長さは下の画像です。

ティップ(ガイドパイプ)を指でつまんで動かすとわずかに動きますが、金属同士が接触するまでは動かないので金属音はまったくしません。
実際に筆記した感覚ですが、末端保護キャップが衝撃を吸収してくれるようで快適な筆記が可能です。

芯の補充について注意点

芯径0.7mmの場合、芯が太いため芯タンクに2本しか入れることができません。

Q
管理人のつぶやき(クリックすると開きます)

Amazonで真鍮パイプの 外径2.4mm×内径2.2mm というものを見つけて「これだ!」と思い購入しました。実際、自宅に到着して手にしてみると外径2.5mmで使えませんでした。「この0.1mmの差が大事なのに……」と思いました。
「b」から始まるメーカーのものです。2本購入しましたが2本ともダメでした。ご注意ください。

0.3mm、0.5mmに関しては3本入れた状態で使えることを確認しています。3本以上入りますが何本まで可能かは確認していません。

0.7mmは芯径があるため3本入れると1本目の芯が出てきません。もっと内側が広く、加工が簡単なパイプを探しています。見つかった際にはこの記事を更新します。
→ 入手は少し難しい(オンラインショップでは購入不可)のですが最高のパイプを発見しました(下記参照)

最高のパイプがあります

Amazonでは入手できないのですが、最高のパイプがあります。真鍮パイプ 外径2.4mm×内径2.0mm というものです。
このパイプの場合、芯タンクに0.7mmの芯を3本入れた状態から使うことができます。そして、カッターでカットすることもできます。入手できそうな方はお試しください。
ちなみに私は秋葉原の鉄道模型のお店で入手しました。秋葉原…スゴイ!

私はオンラインショップでは購入していません(実店舗で購入)がこちらで購入できそうです。参考にリンクを貼っておきます。IMONオンラインショップはこちら。

現段階ではこのパイプがベストなパイプと思われます。

まとめ

以上が野原工芸 スリムボールペンをシャープペンにするカスタムパーツの作り方でした。

人気の野原工芸のシャープペン。シャープペンと比較すると、若干入手しやすい野原工芸のボールペンをシャープペンにできるので、このカスタマイズはおすすめです。

ボールペンとシャープペンのどちらも使えるのだったら、シャープペンよりボールペンを購入した方がいいのでは?と思ってしまうほどです。

材料の入手ができれば比較的簡単に作成できます。もちろんボールペンに戻すこともできますので、気分によってボールペン、シャープペンと使い分けることもできるので楽しみ方がより一層広がりますね。

注意点

正規の使い方ではありませんので自己責任でお願いいたします。
> カスタマイズ時の注意点はこちら をご覧ください

使用したパーツ

ZEBRA
シャーボX
シャープ部機構

真鍮パイプ
外径2.3mm
内径1.85mm

端末保護
キャップ
2ミリ

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆145本(2025年4月時点)、ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。万年筆の記事は別ブログ【新】紙とペンのブログはこちらです。
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