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カランダッシュ レマン ボールペン|レビュー(CARAN-D’ACHE|ボールペン)

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記事公開日:2023年8月10日

カランダッシュ レマン ボールペン

カランダッシュ レマン(レマンコレクション)ボールペン エボニー(※)。ツイスト式のボールペンです。
「レマンコレクション」にはこの記事の「レマン」の他に少し細い軸の「レマンスリム」があります。
※ : 日本語で ”黒檀”

カランダッシュといえば鉛筆のような六角形のエクリドールや849をイメージされる方が多いと思います。

下の画像は左からレマン、エクリドール、849。

レマンコレクションはエクリドール、849とは異なり、少し丸みを帯びたやわらかな形状。
やわらかな見た目ですが重さは46.5gと超ヘビー級。しかし、重さを感じさせない絶妙な重量バランスがこのボールペンの特徴で、ずっと使いたい と思わせてくれる1本です。

実はレマンのボールペン(色も全く同じ)、個人的に2本目です。10年以上前に1度購入しました。当時はまだレマンの良さがわからず、手放してしまいました。
先日、ふと試し書きをしたところ、”どうして手放したんだろう…” と激しく後悔。価格が価格なので悩んだ末、再度お迎えしました。
記憶があいまいですが、当時、今の価格の三分の一程度だった気がしています。海外製の物は値上げ率が半端ではないですね。現在、私が所有しているボールペンの中で一番高額です…。

カランダッシュ とは?

スイスのブランド。
色鉛筆をはじめとした画材と筆記具を製造している。

”カランダッシュ” とはロシア語で ”鉛筆” の意味。
鉛筆と同じ六角形のエクリドールシリーズがカランダッシュの重要なモデルとなっている。

公式サイト より一部引

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カランダッシュ レマン ボールペン

特徴

このペンの特徴は何といっても ”重さを感じさせない重量バランス”。
30g程度で重いペンと感じることが多いですが、レマンはその30gを大きく超える46.5gという超ヘビー級な1本。しかし、超ヘビー級でありながらその重さを感じさせない重量バランスがすばらしい1本です。

外観は金属製(真鍮にラッカー仕上げ)、黒にシルバーとシンプルで落ち着いたカラーでありながら、高級感があふれています。

プラスしてカランダッシュはリフィル(替え芯)がいいのです。
下の画像はカランダッシュオリジナルリフィルの ”ゴリアット[GOLIATH]”。

日本製のボールペンですと最近ではアクロインキ、ジェットストリーム等の低粘度インクが人気です。
下の画像はアクロインキとジェットストリーム。


近年は改善されつつあるようにも感じますが、海外製のリフィル(替え芯)は日本製と比較すると ”筆圧が必要”、”書き出しがかすれる”、”ダマができやすい” 等、あまり品質が良くない印象があります。

カランダッシュのゴリアットは ”かすれ” や ”ダマ” が発生することが少ないリフィル(替え芯)です。さらに、ほどよく引っ掛かりがあり、非常に書きやすいです。

私はメモ等のササっと筆記したい場合は日本製の低粘度インクのボールペン、しっかりじっくり書きたい時はカランダッシュのボールペンです。具体的には提出書類等のキレイに筆記したい時に使用しています。低粘度インクは力を入れずに筆記できるのですが、滑りすぎて書きにくいと感じることがあります。

筆記の際、ブレがない

軸とリフィルの隙間がなく、筆記の際のブレがほとんどありません。
筆記の先の接触音(カチカチ音)もしません。

形状

スイスの ”レマン湖” の水面をイメージしたとのこと。
シンプルな形状で年齢、シーンを選ばず使うことができます。

エクリドールが最大径8.0mmに対し、レマンはグリップ部が11.0mm程度と太いのもうれしいところ。8mmは少し細いと思っているので11mm程度あるのはGoodです。

芯の出し方

芯の出し方はツイスト式。
ペンの中央部(胴軸とキャップ軸の接続部)をツイストすることで芯が出てきます。ツイスト時の音はほとんどしません。戻す際は少し戻すと ”シュッ” と一気に戻ります。

クリップ

クリップにはバネが内蔵されており、ポケット等への収納の際に生地を傷めることがありません。

リフィルの交換

特徴でも記載しましたが、カランダッシュオリジナルリフィル ”ゴリアット[GOLIATH]”。”かすれ” や ”ダマ” が発生することが少なく非常に書きやすいです。

下の画像のように中央部を回してリフィル(替え芯)をセットします。
接続部はどちらも金属製で耐久性もバッチリです。加工精度が高く、回転の際の嫌な引っかかり等はありません。

天冠

カランダッシュの天冠マークは過去にはさまざまな種類があるようですが、現行品はペンシルのロゴ。旧型の天冠の「CdA」の方が個人的には好みです。

1枚目の画像がレマンコレクションを含め現行の天冠、2枚目の画像が旧タイプの天冠です。

以前、所有していたレマンは「CdA」でした。悔やまれます。なんで手放したんだろう…。

サイズ・重さ

計測箇所サイズ
全長(※ 1)136.8mm
キャップ軸最大径 (※ 2)12.2mm
胴軸最大径(※3)11.2mm

※ 1:芯を出していない状態
※ 2:クリップのついている人の軸。クリップ部を除く最大径
※ 3:ペン先の軸の最大径

計量パーツ重量
全体46.5g

重心(バランス)

重心位置は中心のやや後ろの位置です。

気になるところ・いいところ

気になるところ

■ 特になし

いいところ

■ 重さを感じさせない絶妙な重量バランス
■ シーンを選ばないシンプルなデザイン
■ 品のある高級感
■ リフィルの書き心地が良い

まとめ

エクリドール、849のような鉛筆型のスマートな印象とは異なり、丸みを帯びたやわらかい形状のレマンでした。

46.5gと超ヘビー級にも関わらず、重量バランスが絶妙で数字ほどの重さを感じません。使っているうちに重さがむしろ心地よいとさえ感じてしまうボールペンです。
書きやすくリフィル(替え芯)のゴリアットと合わせて一生付き合える1本です。

海外製品全般に言えることですが年々価格が上昇しています。
「今すぐ!」というレベルではありませんが、気になった方は早めの購入がいいかもしれません。

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