【レビュー】ライティブ(パイロット|万年筆)

パイロット 万年筆 『LIGHTIVE(ライティブ)』。
2,000円(+税)で思い切り使えるのコスパ最強の万年筆です。

この記事を読んで欲しい方

■ ”ライティブ(LIGHTIVE)ってどうなの?” と思っている方

この記事でわかること

■ ライティブ の 特徴・スペック
→ 分解して詳細まで調査しています

この記事を書いた私の万年筆歴(クリックで開閉します)

この記事を書いている私の万年筆歴です。

これまでに万年筆は 約100本 購入

はじめて購入した万年筆は パイロット カヴァリエ です。

2006年頃 からプチプラ万年筆(プチプライス万年筆)を除いて 約 100本 購入してきました。

カヴァリエ の後、数本購入し、海外のハズレ万年筆を手にしてしまい、一旦熱が少し冷めました。

その後、万年筆を細々と使っていましたが、ここ最近の 3、4年で再燃し、数多くの万年筆をお迎え(購入)しています。

現在は売却等により全ての万年筆は所有はしていませんが、国内外問わず、いろいろな万年筆を使用した上で感じたことを総合して記載しています。

ライティブ(LIGHTIVE)の特徴

抜群のコストパフォーマンス
万年筆としては低価格帯。
万年筆初心者の方でも購入しやすい価格で、コストパフォーマンスが抜群 です。
思わず ”2,000円で本当にいいの?” と確認したくなります。

ペン先(ニブ)が特殊合金製、硬めの書き味なので普段はボールペンの方でも扱いやすいです。
新仕様のインナーキャップ
”万年筆は乾く” という点を心配する人は多いはず。
新仕様インナーキャップで ”ペン先の乾燥”という不安から開放 されます。

半年以上使わなくても乾燥しません。
おすすめの万年筆として記載していますが、半年も使わないのであれば、必要な道具(ツール)ではない かもしれません。
しかし、万年筆に憧れがあり、使ってみたいという人もいるはずです。
半年使わなくても乾燥しないのであれば、”たま~~~に使いたい” という方でも 1本持っていると重宝します。

大型コンバーターが使用できる
CON-70が使える。
パイロットの大型コンバーターCON-70が使用可能。
自分の”好きなインク”で大量の文字を書くことができます。

ライティブ(LIGHTIVE)の基本情報

商品名ライティブ
(LIGHTIVE)
発売日2021年12月8日
価格(税抜)2,000円
インク補充の方式カートリッジ/
コンバーター両用式
カートリッジの規格メーカーオリジナル
付属品(※ 1)カートリッジインク 1本
重さ(※ 2)12.5g
キャップの形式嵌合式
ペン先特殊合金
字幅F(細字)・M(中字)

※ 1: 黒インクが 1本付属。コンバーターは別売り
※ 2: カートリッジ、コンバーターを含まず

最大の特徴
新仕様インナーキャップ

私は万年筆を使いはじめたばかりのころ ”万年筆は乾く” というのを怖がっていました。
そのため、”毎日 使わなければいけない” と必要以上にビクビクしていました。

実際はすぐに乾燥することはありません。

キャップに空気穴がある万年筆の場合、乾きやすいというのは確かにあります。
万年筆のペン先の乾燥が 気になる人不安に感じている人 はいると思います。

ライティブのキャップに 空気穴はありません


ライティブは 新仕様インナーキャップ によってペン先の 乾燥の不安から開放されます

「万年筆を使ってみたいけど 毎日使わないとダメなの?」と思っている方も安心して使えます。
”手書き” の頻度が減りつつある現代社会ですが、いざ使おうとした時に ペン先が乾燥して”書けない…” というイライラがなくなります。

コスパ最強?!

万年筆としては低価格帯。
万年筆初心者の方でも購入しやすい価格で、コストパフォーマンスはトップクラス。

ペン先(ニブ)が特殊合金製で、硬めの書き味なので普段はボールペンの方でも扱いやすくいです。
同じくパイロットから発売されている カクノ(KAKUNO)では物足りなくなった方も満足できること間違いなし。

もちろん、普段から万年筆を使用している方でも気兼ねなく使うことができます。

この価格でこの デザイン、機能性、品質。
不思議と文字が書きたくなってしまう 楽しい万年筆ライフを 演出 してくれる 1本です。

それでは ライティブ(万年筆|パイロット) の詳細を見ていきましょう。

双眼鏡で何かを探している女の子

ライティブ(万年筆|パイロット)

ライティブLIGHTIVE)(万年筆|パイロット) アクティブイエロー です。

日本三大万年筆ブランドの新シリーズです(海外では別名でほぼ同じ商品が販売されています)。
パイロット製品の中では 大人気 万年筆 カクノ(KAKUNO)のワンランク上のシリーズという位置付けです。
思い切り使う(ガシガシ使う)万年筆に最適な ”価格”、”デザイン”、”機能”、”品質” です(正直なところ価格以上の価値を感じます)。

もちろん普段から万年筆を使用している方でも満足できます。
乾燥にも強いので顔料インクでも使えそうですね。

ライティブとは?

デザイン性と機能性を追求した気軽に使える大人の万年筆。

携帯性に優れた軽量ボディ

外に持ち出したくなるような軽やかなボディ。さまざまなシーンで気軽に使えるデザイン。


新仕様のインナーキャップにより、気密性を確保

インキの乾燥を防ぎ、すぐに書き出せる。どんなシーンでもすぐに筆記が可能です。

「ライティブ」とは、「LIGHT(軽い)」と「ACTIVE(活動的)」を組み合わせた造語です。
常に持ち歩いてほしいという願いを込めてつけられました。

公式サイト より引用

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ライティブの特徴

新仕様インナーキャップ


キャップは嵌合式(かんごうしき)。
「パチン」と締めるタイプです。

新仕様の インナーキャップで高い気密性を実現 し、万年筆の弱点であるペン先の ”乾燥”から守ります
これが 一番の注目ポイント です。

嵌合式で乾燥に強いのは素晴らしいです。

下の画像はキャップの内側を上から撮影したものです。
画像の一番奥にある白い(半透明)箇所がインナーキャップ、わかりますか?

バネが入っている!?

細い棒状ものを試しに入れてみたのですが、2mm ほどキャップが中に入り込みました。
使い終わった後にキャップをしめる時、独特の感覚があります(”ヌッ” と入り込む感じ)。

分解したところ、プラチナ万年筆のスリップシール機構のように バネが内蔵 されていました。
インナーキャップが空気の侵入を防ぎ、ペン先を乾燥から守ってくれます。

そのまま放置(筆記せず)してどのくらい乾燥しないか実験中です。
結果は こちら に掲載しています(このページ内のリンクです)。

下の画像がインナーキャップとバネです。

他社の乾燥対策機構

プラチナ万年筆のスリップシール機構は万年筆ユーザーの中では有名です。
スリップシール機構 が搭載されている商品の最安値が価格 5,000円(+税)です、ネジ式です。
プラチナ万年筆のスリップシール機構の詳細は こちら を参照ください
(公式サイトのリンクです)。

注 1)セーラー万年筆もキャップにバネもしくはそれに代わるものが入っているキャップもあります
注 2)プチプラ万年筆(1,000円以下)ではバネ入りもありますがここでは除いています

大型コンバーターCON-70が使える

コンバーターは付属していないので別で購入する必要がありますが、CON-70 が使える ところが嬉しいです。
パイロットで大きい方のコンバーターです。
約 1.1ml(※注)のインク吸入が可能。カートリッジ(約 0.9ml)よりも多いです。
700円(+税) とちょっとお高め…。

下の画像がCON-70。

CON-70

CON-40 も使えます。
インク吸入量は約 0.6ml(※注)(公式では 0.4ml)。
こちらは 400円(+税)です。

下の画像がCON-40。

CON-40
※注:コンバーターを外した状態でシリンジで水を注入して計測しています。実際にインクボトルから吸入する場合はこの数値より少ないです。

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スペック

サイズ・重さ

計測箇所サイズ
全長142mm
キャップをはずした長さ 122mm
キャップのみの長さ 58mm
胴軸最大径 12.4mm
キャップ最大径(※ 1)13.5mm

※ 1:クリップは除く

計量パーツ重量
全体(※ 2)12.5g
軸部のみ6.8g
キャップのみ5.7g

※ 2:カートリッジ、コンバーターを含まず

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造り(素材・外観の特徴)

ほぼ樹脂製で非常に軽いです。
外観の素材として、胴軸、首軸、そして、キャップは樹脂、クリップ部のみ金属です。

掲載しているカラーがアクティブイエローだからということもありますが、両先端にある黒いパーツがアクセントになって引き締まって見えます。
マットブラック の場合、見分けがつかないかもしれませんが、その他のカラーはアクセントになっていいですね。

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形状

形状はほぼストレートの形状。
グリップ(持つ箇所)付近が少しだけ太いです。
グリップ形状は、子供向けではない(※注)ので カクノとは異なり、三角形ではなく通常の形状(丸軸)です。

※注 : 海外製子供向け万年筆でも多くあるのですが、グリップする位置(向き)がわかるように、軸の形状が三角形であることがあります

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カラー展開

掲載している アクティブイエロー 以外は下記のカラー展開です。

  • アクティブネイビー
  • アクティブレッド
  • マットブラック
  • アクティブホワイト
  • ノンカラー(クリア)

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ペン先

ペン先(ニブ)は特殊合金製。

字幅は 細字(F字)、中字(M字)の 2種類 です。

”PILOT”、”SUPER QUALITY JAPAN” と 字幅 が刻印されています。
首軸は黒の半透明です。

無色透明の場合、インク変更時に前の色が残って気になる時があります。
良い、悪いは別問題ですが、黒の透明であればインク残が気にならない(気づきにくい)ですね。

現行品とほぼ同じ

左が プレラ 色彩逢い(カクノが行方不明のため)、右が ライティブ です。
刻印された字の太さが若干異なりますがニブのサイズ・形状は同じです。

ペン芯も同じです。

プレラは 3,500円(+税)です。
刻印は違いますが同じペン先、ペン芯です。

3,000円の価格帯と同じペン先が搭載されているということは ”お得” ということです。

字幅サンプル

字幅のサンプル画像です。

万年筆は個体差、筆圧の違いで字幅が異なりますので参考程度でお願いいたします。

紙はマルマン ニーモシネ方眼(5mm)、ライティブのインクはパイロット ブルーブラックです。
比較のためにジェットストリーム、アクロインキ ボールペンも並べました。

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書き味

書き味はパイロットの 安定の書き味 です。
パイロットの万年筆は日本三大メーカーの中で一番インクフローが良いと思っています。
クセのない、万人受けする書き味。
ライティブは若干硬めの書き味です(カクノ、コクーン、プレラ等 とペン先が同じ)。

細字(F字)はカリカリ感はありますが、紙を ”引っかく” 感じは感じません。

中字(M字)はかなりなめらか。
下手な金ペンよりなめらかかもしれません。

書き味は”好み”の要素が大きい

書き味に関しては人により感じ方、好みが異なります。
とにかくなめらかなものが好きな人、ある程度引っかかりがある人ものが好きな人 と様々です。

個人的に、パイロットは ”サラサラ”、セーラー万年筆は ”サリサリ”、プラチナ万年筆は ”シャリシャリ” という喩えがしっくりくると思っています。

私の知る限りで ”万年筆を全体的に見て” 個人的な感想ということになってしまうことをご承知おきください。

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クリップ

しっかりした造りです。
金属製マット仕上げで落ち着きがあり、カッコいいです。
細すぎず、太すぎず、硬さも程よく好感が持てます。
横方向にグラつくといったこともありません。

カクノ に ”どうしてクリップがないの?” と思っていた方も安心です。

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バランス

キャップポストするとクリップが金属製のため高重心になります。
そのため、寝かせ気味で書く場合はいいのですが、立てて書くと若干振り回される印象です。

万年筆は他の筆記具(例えばボールペン)より、気持ち寝かせて書く(45°から60° 程度)のが良いと言われています

個人的にはキャップポストしない(キャップを後ろにささない)方が書きやすいです。

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気になるところ

ライティブ、万年筆として素晴らしいのですが個人的には下記が気になります。

気になるところ

■ キャップポストすると高重心(※ 1)
■ インナーキャップの性能が未知数(※ 2)
■ カートリッジでの使用だと軽すぎる(※ 3)
■ ”30~40代をメインターゲット” に少し違和感(※ 4)

※ 1 :「バランス」に記載の通り、クリップが金属パーツのため高重心になります。万年筆は他の筆記具と比較して、寝かせ気味で書くのが通常です。キャップポストすることで高重心になるため「寝かせ気味で書く → 気持ちよく書ける」構図を狙っているのかもしれません(妄想です)
※ 2 :これはしばらく使ってみないとなんとも言えないです。ですが、世界のパイロットです。きっと素晴らしい性能のはずです。
こちらは今、実験中です(1本 使わずに置いてあります)。今のところ「8ヶ月」では全く乾燥していません
これだけ乾燥に強いのであれば、顔料インクも気にせず使えそうです。”顔料インクを使う” という選択の幅が広がるのは嬉しいです。

ライティブ プレスリリース はこちら

※ 3 : 少し ”軽すぎるのでは?” というのが正直な印象です。ですが、商品名が『「LIGHT(軽い)」と「ACTIVE(活動的)」を組み合わせた造語』がコンセプトなので…というところです。
※ 4 :プレスリリースにあるのですが ”30~40代をメインターゲット” に少し違和感 を感じます。これは、個人的な思い(理想)になってしまうかもしれませんが、30~40代であればもう少し上のランクの万年筆(筆記具)を使いたい(使って欲しい)と思いが強いです。将来が見えない、わからない昨今でありますが、”新規ユーザーを取り込みたい” というメーカーの思いもあるのだと思います。

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まとめ

ライティブ(万年筆|パイロット)のレビューを行ってきました。

最後にもう一度まとめると下記の方におすすめです。

  • コスパが良い 思い切り使える万年筆を探している方
  • 万年筆のペン先の乾燥に不安を感じている方
  • パイロット カクノからランクアップを検討している方


カクノ も素晴らしい万年筆ですが、デザイン的に ”大人が使うにはちょっと…” というところがどうしてもあります。
この ライティブ のデザインであれば 大人でも使える万年筆 と考える人も多いと思います。

Goodマーク

ただ、高級感と言われると…です。
価格 2,000円(+税)の商品としては間違いなく素晴らしい 1本です。

もし、高級感を求める のであればもう少し上のクラスの万年筆でしょう。

インナーキャップの実力はしばらく使ってみないとわかりませんが、嵌合式でプラチナ万年筆のスリップシール機構より優れているとしたら素晴らしいことですね。

他のメーカーも「何らかの新作を送り出してくるのでは?」と個人的にワクワクしています。

インクのイメージ

万年筆はかしこまって使う という印象がどうしても拭えない中、この価格でこの品質。
嵌合式のキャップなのでネジ式よりも サッ と筆記することができます。

万年筆は高いから…」といった気を使わずに思い切り使う(ガシガシ使う)のであれば間違いのない 1本です。

軽く(LIGHT)活動的(ACTIVE)ライティブ(LIGHTIVE)で 万年筆をもっと身近なものに。
万年筆ライフを楽しむにはピッタリです。

テンションが上がるイメージ

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