ラミースイフト[LAMY swift] ローラーボールペンをシャープペンにするカスタムパーツの作り方
記事公開日:2025年4月26日

ラミーのノック式ローラーボールペンとして人気のスイフト(swift)。
人気商品にも関わらず、ローラーボールペンのみの展開です。そんなラミースイフト ローラーボールペンをシャープペンに改造するカスタムパーツの作成方法です。
材料がそろえば比較的簡単に作成できます。材料費はおよそ900円 です。0.3mm、0.5mm、0.7mm の芯径で可能ですのでぜひお試しください。
・ 正規の使い方ではありませんので自己責任でお願いいたします。
> カスタマイズ時の注意点はこちら をご覧ください
・ 筆圧以上の強い力でペン先を押し込むとペン先が「グッ」と入り込みますがすぐに戻ります。
・ スイフトの特徴である「ノックするとクリップがフラットになる」機能は動きません。
カスタムパーツの作り方
ラミースイフト ローラーボールペンをシャープペンにするカスタムパーツを作る際に必要なものと作り方です。
必要なもの
必要な材料と工具です。まずは材料。
材料
必要な材料(テープ以外)は下の画像のもの(縮尺率が異なります)。
必要な材料は4つです。
- ZEBRA シャーボX シャープ部機構
- 真鍮パイプ(外径2.3mm×内径1.85mm)
- 端末保護キャップ(2mm用)
- セロテープ(ニチバン製)
1 ZEBRA シャーボ シャープ部機構
価格は300円(+税)。
2 真鍮パイプ
真鍮パイプ。ベストは 外径2.4mm のパイプなのですが、今回、使用するのは入手しやすいもので 外径2.3mm のもの。Amazonで約400円(2本入)で購入可能です。
模型ショップ(プラモデル、鉄道模型を扱うお店)などで取り扱っていることが多いようです。ヨドバシカメラ(秋葉原)でも販売されていました。
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Amazonで真鍮パイプの 外径2.4mm×内径2.2mm というものを見つけて「これだ!」と思い購入しました。実際、自宅に到着して手にしてみると外径2.5mmで使えませんでした。「この0.1mmの差が大事なのに……」と思いました。
「b」から始まるメーカーのものです。2本購入しましたが2本ともダメでした。ご注意ください。
- 使用しているパイプについて(クリックで開きます)
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この記事で使用している真鍮パイプはパイプ3本中の真ん中のものです(右の黒いものは0.7mmのシャープの芯です)。
一番左のものが 外径2.4mmでベストな太さ なのですが、パイプに厚みがあるのでカットしにくいのと内径が細すぎて予備芯を入れると最初の芯が出せません。
右シルバーのものは 外径2.3mm でパイプが薄く、使えるのですが、カッターではカットすることができません(別に工具が必要です)。
この記事では ”比較的簡単に作れる方法”(再現性のある方法) ということでカットしやすい3本の中の真ん中の 外径2.3mm の真鍮パイプを使用しています。
3 端末保護キャップ
ホームセンターであれば200円ほどで購入できます。ハンズ(新宿店)でも販売していました。2mm用。
私が使用しているものは下の画像のもの。
しばらく使っていると端末保護キャップ先端に穴が開くことがあります。
穴が開いてしまった時は新しい端末保護キャップに交換してください。
工具
続いて工具です。
工具というほどのものではありませんがこの記事では「工具」とします。
必要な工具は1つ。あった方がいい工具は1つ。
まず、必要な工具。
- カッター
次に、あった方がいい工具。
- 金ヤスリ もしくは 紙ヤスリ
必要な工具
必要な工具です。
1 カッター
あった方がいい工具
2 金ヤスリ もしくは 紙ヤスリ
パイプの長さを調節する際に使用します。一発で理想の長さにできればいいのですが、なかなかうまくいかないと思います。金ヤスリでなく紙ヤスリでも削ることは可能です。
作り方
作り方です。
真鍮パイプをカットします。
STEP1 でカットした真鍮パイプの片方に1回転テープを巻きます。
STEP2 までで用意したパーツを組み立てます。
ここからは画像付きで解説します。
STEP1 真鍮パイプをカットする
84.0mm(※) でカットします。
※ : おすすめの長さとなります。多少のズレ(±0.5mm程度)は問題ありませんが長すぎても短すぎてもノックできなくなくなります
パイプをカットする際、私は下の画像のような太いパイプを2本くっつけたものにノコギリで切れ目(この溝にカッターの刃がはまりカットやすい)を入れたパーツでカットしています。
平らな台の上で転がすことでもカットできますが、サポートグッズがあるとさらに作業が楽になります。
カットして短くなってしまうと戻せないので、気持ち長めにカットしてヤスリで調整する方法が間違いありません。
上の画像では巻いていませんが、カットする際、下の画像のようにマスキングテープ(白い箇所がマスキングテープです)を巻いて赤線の位置をカットすれば狙った位置でカットできます。
- パイプカッターについて(クリックすると開きます)
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”パイプカッタ―” と言われるパイプをカットするための工具が市販されています。しかし、パイプカッターがカットできるパイプの太さが 3mm~ ということで今回使用するパイプの太さは対応しておらず、カットすることができません。
小型サイズのものを私も所有していろいろ試したのですが正確に(カットしたい長さに)カットすることができませんでした。
STEP2 真鍮パイプにテープを巻く(ギリギリ1回転)
ニチバン製の”セロテープ”(商品名)を想定しています(赤と青と白のパッケージのテープです)。ニチバンセロテープは厚みが0.05mmのため1回転で 真鍮パイプの 外径2.3mm+0.05mm+0.05mm で 外径2.4mm になります。
緩く巻くとシャープ部機構にセットできなくなります。
下の画像の赤線の箇所がテープを貼ったところです。7~8mm の長さでOKです。
STEP3 組み立てる
用意したパーツを組み立てます。以上で完成です。
完成品
完成品は下記の画像です。
おすすめの長さで完成品をセットした際のペン先のティップ(ガイドパイプ)の長さは下の画像です。
口金との間にわずかに隙間があり、ティップ(ガイドパイプ)を指でつまんで動かすと多少動きますが、筆記の際に金属同士が接触する金属音はまったくしません。
実際に筆記した感覚ですが、末端保護キャップが衝撃を吸収してくれるようで快適な筆記が可能です。
芯径0.7mmの場合、芯が太いため芯タンクに2本しか入れることができません。
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Amazonで真鍮パイプの 外径2.4mm×内径2.2mm というものを見つけて「これだ!」と思い購入しました。実際、自宅に到着して手にしてみると外径2.5mmで使えませんでした。「この0.1mmの差が大事なのに……」と思いました。
「b」から始まるメーカーのものです。2本購入しましたが2本ともダメでした。ご注意ください。
0.3mm、0.5mmに関しては3本入れた状態で使えることを確認しています。3本以上入りますが何本まで可能かは確認していません。
0.7mmは芯径があるため3本入れると1本目の芯が出てきません。もっと内側が広く、加工が簡単なパイプを探しています。見つかった際にはこの記事を更新します。
→ 入手は少し難しい(オンラインショップでは購入不可)のですが最高のパイプを発見しました(下記参照)
最高のパイプがあります
Amazon等で取り扱いがなく、入手に手間がかかりますが最高のパイプ(テープの貼り付けが不要です)があります。真鍮パイプ 外径2.4mm×内径2.0mm というものです。
このパイプの場合、芯タンクに0.7mmの芯を3本入れた状態から使うことができます。そして、カッターでカットすることもできます。入手できそうな方はお試しください。
ちなみに私は秋葉原の鉄道模型のお店で入手しました。秋葉原…スゴイ!
私はオンラインショップでは購入していません(実店舗で購入)がこちらで購入できそうです。参考にリンクを貼っておきます。IMONオンラインショップはこちら。
現段階ではこのパイプがベストなパイプと思われます。
まとめ
以上がラミースイフト ローラーボールペンをシャープペンにするカスタムパーツの作り方でした。
材料の入手ができれば比較的簡単に作成できます。
もちろんリフィル(替え芯)を変更するようにローラーボールペンに戻すこともできますので、気分によってローラーボールペン、シャープペンと使い分けることもできるので楽しみ方がより一層広がりますね。
・ 正規の使い方ではありませんので自己責任でお願いいたします。
> カスタマイズ時の注意点はこちら をご覧ください
・ 筆圧以上の強い力でペン先を押し込むとペン先が「グッ」と入り込みますがすぐに戻ります。
・ スイフトの特徴である「ノックするとクリップがフラットになる」機能は動きません。
使用したパーツ
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