ディプロマット(ボールペン)をアクロインキにカスタマイズ(BRFN-30)
記事公開日:2021年6月26日
パイロットのアクロインキのリフィルを ディプロマットで使うカスタマイズ方法を紹介します。
低粘度インクの中で私が一番好きなアクロインキをディプロマットで使う方法です。
かなりニッチな情報ですが記事にします。
ただし、メーカー推奨の使い方ではありませんので自己責任でお願いいたします。
2021年8月21日 追記 「加工なし」でできる方法を追記しました。
加工なしの詳細 をご覧ください(このページ内のリンクです)。
パイロット アクロインキ
私は低粘度ボールペンインクの中でパイロットのアクロインキが一番好きです。
以前、紹介したリフィルアダプターを使えば、パーカータイプの軸で 4C規格 のリフィルであれば使用できます。
リフィルアダプターについては下記の記事をご覧ください。
しかし、4C規格 のインクは細いがゆえにインクがすぐになくなってしまいます。
BRFN-30x シリーズを使いたい…
アクロインキでは 4C規格 ではなく大型のサイズ(BRFNシリーズ)のインクもあります。
パイロット製のボールペンであればほとんどのモデルでこのリフィルを使用しています。
パイロットの軸はいくつか所有はしているのですが最近、気分が上がるモノがなくて…。
当然のことですが、BRFNシリーズはパイロットの規格でありパーカータイプを始めとした他社規格とは互換性がありません。
次に上げるボールペンはちょっとした補助パーツを作ることでアクロインキが使えるようになります!
エクセレンス エー スカイライン
特徴
長さ :139mm
最大径:13mm(クリップは除く)
重量 :39.3g
光沢のある艶やかな色味で高級感があります。
画像では伝わリにくいのですが角度によりきれいに煌めくストライプ柄です。
クリップ、キャップトップのデザインは、インクの雫(しずく)を花びらに見立てたデザインになっています。
メタルボディーに可愛らしさがアクセントになっています。
後方からペン先にかけて、グッと細目に仕上がっていて筆記箇所の視界が良好です。
クリップの画像です。
クリップトップのロゴです。下位のシリーズはシールですがさすが上位シリーズは彫刻です。
バランス
重心は中心からやや後ろで少しペンを寝かせた方が書きやすいです。
重量があるので自然と少し寝かせ気味になるので意識しなくてもいいかもしれません。
なめらかな曲線のため非常に持ちやすいです。
エスティーム
特徴
長さ :135mm
最大径:11.7mm(クリップは除く)
重量 :24.4g
シンプルなデザインでマッドな質感のため手によく馴染みます。
クリップ、キャップトップのデザインは、インクの雫(しずく)を花びらに見立てたデザインになっています。
マットブラックのボディーに可愛らしさがアクセントになっています。
クリップトップのロゴです。ポッティングシール(樹脂を盛って固めたもの)です。
値段が故にですかね。少し残念です。
バランス
重心は中心です。
マッドな質感でしっとり手に馴染み、バランスが良く書きやすいです。
アクロインキが簡単に使える!
いろいろ探して、使用できるものがディプロマットのボールペンでした。
青軸のスカイラインですが、作りがカチッとして重厚でカッコいいんですよ。
約 39g と重量もあります。
ディプロマットは本来、パーカータイプのリフィルを使用しています。(「いろいろ探して」というより、正確には所有しているものの中で「いろいろ試して」です)
ただ、そのままでは使用できないので補助パーツが必要です。大丈夫です、パーツ作成は簡単です。
長さ11mm の筒状のモノを作ればOKです。
補助パーツを作成する
左側はパイロットのフリクションインクのリフィル等の購入時に付いているキャップを加工したもの(初号機)で右側はコンビニなどでもらえる割り箸を加工したもの(2号機)です。
初号機ではノック式に使えなかったので 2号機 が誕生しました。
2号機 ですが角を少し削って丸めています。丸めないとノックする際に引っかかることがあるためです。マステ等でリフィルとズレないように固定するのであれば丸めなくてもOKです。マステを使わない場合、丸めた方をリフィル側にしてセットします。
スライド式はどちらでも使えます。
※加工する際、使用したツールは下記の記事をご覧ください。
補助パーツを装着する
単純に後ろにマスキングテープ等で付けるだけです。
実は…加工、工具なしでもできます
補助パーツを作るつもりでいた方、申し訳ありません。
エクセレンス A2シリーズ の 11mm は下の画像にある市販されているもので代用が可能です。
「スペーサー」です。画像のものは 外径 6mm 、長さ 15mm です。
今回、使うのは 11mm です。
スペーサー 11mm 10個入
※ : およそ 300円です
まとめ
同じ要領(パーツをリフィルの後ろに付ける)でパーカータイプのリフィルが使えないかなと他社のものも試しましたが私が所有しているものではディプロマット(エクセレンス A2シリーズ、エスティームで確認)のみが使用できました。
他社メーカーのリフィルを使うことは メーカー推奨の使い方ではありませんので自己責任でお願いいたします。
> カスタマイズ時の注意点はこちら をご覧ください
他社製品(他社のボールペン軸)の場合、強引にスライド、またはノックするとリフィルが外れなく恐れもありますので合わせてご注意ください。
ディプロマットはもともと easy flow のインクが装填されています。
こちらのインクもかなりスラスラ、ヌラヌラ書けるインクなのでそのままでも十分おすすめです。
ノック式はマッド加工で持った時、手に馴染む感じが良いのですがノック時の音が大きく「ノックしてます!」と主張してくるのがマイナスポイントです。
やはり、エクセレンス エーの方がいいですね。
もう販売されていませんが…
銀座伊東屋 ロメオ No.3 のシャープペンを持っている人限定の情報なのですが、シャープペンの中身を外して、同じ要領で変更(アクロインキのリフィル+補助パーツをセット)することでボールペンとして使うことが出来ます。
その場合、バネが必要なのですが、バネについては別のページがありますので興味がある方は下記の記事をご覧ください。
バネがあればアクロインクでなくてもパーカータイプなら補助パーツなしで使えます。
ロメオ No.3 のシャープペンはシャープペンとボールペン両方使えるのでお得感があるので記事にしたかったのですが、もう販売していません…。残念。
エクセレンス エー
エスティーム