サクラクラフトラボ008 限定 アルミニウムエディション|レビュー(サクラクレパス|ゲルインクボールペン)
記事公開日:2025年6月19日

「SAKURA craft_lab 008」(サクラクラフトラボ)は2023年11月に登場した一本。シリーズ初のノック式モデルとして注目を集めました。
「自由を、奏でよう。」、「かく人とペンとの共演」というコンセプトで、ジャズのように自由で即興的な表現を楽しむための筆記具として開発され、人気になりました。
2023年11月に登場した真鍮製グリップのモデル(ゴールド基調のもの)を、この記事では「通常版」と記載します。
今回、この記事で記載するのは、その通常版とは一線を画す「限定版」。素材と仕上げが異なる、特別なモデルです。限定カラーの情報を目にした瞬間、迷うことなく予約しました。
SAKURA craft_lab(サクラクラフトラボ)とは?

公式サイトより引用:公式サイトはこちら
サクラクラフトラボとは、「サクラクレパス」が展開するゲルインク(水性顔料ゲルインク)ボールペンの金属軸を採用した高級感あふれる筆記具シリーズです。ラインアップは2025年6月時点で 001 から 009 まで存在します。
サクラクラフトラボシリーズには以前から興味がありました。しかし、これまでのモデルはゴールド基調のものが多く、個人的にはそこが刺さらず見送ってきたという背景があります。
ゴールド基調以外の限定モデルもいくつか登場してはいたものの、クリップのデザイン等が好みに合わず、購入には至っていませんでした。
サクラクラフトラボ008 アルミニウムエディション

これまでに記載してきましたが「SAKURA craft_lab 008」通常版もアルマイト染色のアルミニウム軸と、真鍮製グリップの組み合わせでゴールド基調でした。
しかし、今回の限定版は違います。軸はすべてアルミニウム製で、カラーは一色に統一されています。クールで洗練された印象です。この記事では限定版と記載します。
一色に統一されシンプルながらも圧倒的な存在感を放つ、ノック式限定モデルです。
通常版と限定版では価格も異なります。価格にも限定感が出ていますね…。
通常版 | 限定版 |
6,500円(税別) | 8,000円(税別) |
形状

無駄のないシンプルな形状。色も統一されクールな印象です。
ノック部分

特徴的なのがノック部分のデザインです。管楽器のピストンバルブを思わせるデザインにしているそうです。確かにトランペットのピストンに似ています。
カチッとしたしっかりめのノックで、押した時の感触が良く、使っていて楽しいです。機構もなめらかで安定感があります。

クリップ

クリップが高めに取り付けられているため、筆記の際に邪魔にならず、ペンを胸ポケットに差しても飛び出さないのが良い点です。この形、通常版の時からカッコいいと思っていました。
気になる点として、クリップが浮いていてホールド力が弱いです。何かに挟んで持ち運びする場合、紛失に注意が必要です。ノックする際に軸とクリップがこすれてキズがつくことがないのはプラスポイントになります。
グリップ部

軸上部はツルツルした加工ですが、グリップ部は滑り止め加工がされており、グリップ力は高いです。
接続部

接続部。どちらも金属製で精度が高いです。精度が高いがゆえに締める時、金属がこすれるちょっと嫌な音がします。
口金にはアルミ以外の金属(真鍮?)が入っているようで、低重心を実現しています。
リフィル(替え芯)

リフィルはメーカーオリジナル規格。水性顔料ゲルインク「R-LGB05A」 200円(税別)。
みずみずしい筆記感なので減りは相当早いと思われます。ボール径が0.5mmなのですが一般的な0.5mmより太く感じます。
カラー展開

公式サイトより引用:公式サイトはこちら
通常版は下記のカラー展開(上画像左側)。ジャズにちなんだカラー展開です。
- アシッドピンク
- トライトーンゴールド
- グルーヴグリーン
- ビバップブルー
この記事で掲載している限定品は3色展開(上画像右側)。軸の上部はツヤあり加工で、グリップ部はマットな仕上げ。派手すぎず、上品な印象です。
- エレクトルシルバー(この記事で掲載)
- グランジグリーン
- ファンクブルー(この記事で掲載)

重量・サイズ
ノックしていない時の長さ | 136mm |
ノックした時の長さ | 135.2mm |
最大径(※) | 9.6mm |
重さ | 23.0g |
※ : クリップは含まず
重心(バランス)

重心はやや低重心。
エイジング(経年変化)

通常版は真鍮が使用されているため、経年変化するようですが、限定版はアルミニウム製ということで経年変化はほとんどしないでしょう。経年変化をしたとしても、少し黒ずむ程度かと思われます。使ってみて何かわかれば経過を記載します。
気になるところ
サクラクラフトラボ008 アルミニウムエディションの気になるところです。
※ 1:取扱一覧はこちら。現段階ではインターネットでもあまり取り扱いがないようです
※ 2:純正リフィルは「水性顔料ゲルインク:R-LGB05A」字幅が「0.5mm」のみです。そして、形状がオリジナルのため他メーカーのリフィル(替え芯)と互換がありません(もしかしたらあるのかもしれません。調査します)
※ 3:クリップが浮いているためホールド力が弱いです。何かに挟んで持ち運びする場合、紛失に注意が必要です。
まとめ

サクラクラフトラボ008 アルミニウムエディションは、「デザイン性」「使い心地」「持っている喜び」を高いレベルで満たしてくれる1本。個人的にはゴールド基調ではないところが何よりもうれしいです。
日本製のゲルインクボールペンとしては高価格帯の1本になります。
価格が高いからって必ずしもいいものとは限らないけど、安すぎるとちょっと不安になるのが正直なところ。「ちゃんと作られてるのかな?」、「すぐ壊れないかな?」とつい心のどこかで思ってしまう。値段には、モノそのもの以上に「安心感」が含まれていると思っています。高価なものも壊れる時は壊れますが……。
日本製は金属軸の高級なペンそれほど多くありません。この「サクラクラフトラボ008」限定版に限らず、通常版もノック式の使いやすさはもちろん、デザイン性も高く、高級感と安心感も合わせ持ったおすすめできる1本です。

2色以上で組み合わせて楽しむのもいいですね。ノック部分も交換出来たら最高でした。
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