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ボトルインクを吸入して筆記するノック式ボールペン|レビュー(Monteverde|ボールペン)

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記事公開日:2025年6月14日

少し前になりますが、モンテベルデ ボトルインクを吸入して筆記するノック式ボールペンをクラウドファンディングのCAMPFIREで購入しました。

ボトルインクを吸入して使用できるボールペンはこれまでもありましたが「ノック式」はめずらしく、使いやすい1本です。しかし、お値段が……高すぎです。

軸の素材により2つの価格設定(割引前価格)がありましたが、クラウドファンディングの最も割引率(早期購入割引率)が高いもので購入しても約15,000円でした。この価格では軽い気持ちでは購入できないです。

最近は万年筆やガラスペンの人気にともない、ボトルインクにも注目が集まっています。そんなボトルインクをノック式で手軽に使えるこのペンは魅力的です。重厚でタフな作りもいい点にあげられますが、もう少し価格が手頃なら……非常に惜しい1本です。

こちらのノック式ボールペンは輸入代行だったようなので、クラウドファンディングの結果を見て、定番品として取り扱うようにする想定だったのでしょうか。

ボトルインクを吸入して筆記するノック式ボールペン

CAMPFIREより引用

クラウドファンディングのCAMPFIREで購入しましたが、こちらのクラウドファンディングは目標金額には届かなかったようです。やはり価格が高かったのかな……。

この記事の「カーボン」軸と「デモ」といわれる透明軸が17,000円(+税)、それ以外に「オレンジ」、「ターコイズ」、「パープル」が13,000円(+税)でした。
ボトルインクも付いてきたのですが、それでもやはり高いですね。

カーボンの1本しか持っていないので比較はできませんが、他もしっかりした作りだろうとは思います。

非常にしっかりした作りですがやはり高いです。ここまで壊れるのを想像できないペンは見たことないのでは?というくらい重厚感のあるしっかりした作りです。

モンテベルデ[MONTEVERDE]

モンテベルデ とは?

YAFA PEN COMPANYは25年以上に渡りアメリカ・カリフォルニアに本拠地を置く筆記具とステーショナリーのメーカーでもあり、ヨーロッパの高級筆記具をアメリカで販売してきた会社でもあります。

イタリアをこよなく愛するグリーンバーグ社長が特別の思いを込めて、2001年のフランクフルト・ペーパーワールドにてデビューさせたブランド「モンテベルデ」は、長年の販売経験を活かし実用品としても愛用できるヨーロッパスタイルのペンをリーズナブルにラインナップしています。

阪急百貨店ウェブカタログより引用

アメリカのメーカーということしか知りませんでした。最後の記載にある「リーズナブルにラインナップ」とありますが、今回は当てはまらなかったかようです。そもそも「リーズナブル」の私の感覚がズレているのか……。

外観・内部構造

外観

ストレート形状。

カーボン加工がカッコよく、そして、味わい深くもあります。

内部機構

フロントセクション(ペン先)、バネ、ネジ付きコンバーター(付属品)で構成されます。フロントセクションは元々は銀色(コーティング加工)でした。

ネジ付きコンバーターは外れる心配がないので安心です。

フロントセクション

フロントセクションは元々銀色のコーティング加工がされていました。インク補充の際にバネを取り外す必要があります。インク補充後、再びバネを付けます。その際、バネのバリでキズだらけになったためヤスリで削りました。

筆記時は見えない場所ではありますが、インクの補充の度にバネを外す必要があるのだから、もう少し考えてくれてもいいのかなとは思います。

下の画像の箇所です。バネのバリもヤスリで削りました。

フロントセクションの内部

壊れる可能性もあるのでおすすめはしませんが、フロントセクションは分解できました。

万年筆のペン芯と同様に数多くのひだがあり、多くのインクを保有し、インクが途切れることなく、なめらかな書き味を実現しています。

機能・使用感

芯の出し方

芯の出し方はもちろんノック式です。

これまでボトルインクを使用できる万年筆以外のペンはキャップ式のものしか、私は見たことがありません。知らないだけで存在するのかもしれませんが……。

書き味

万年筆のインクを使用しているので、みずみずしい筆記感が味わうことができます。インクと紙の相性もありますが非常になめらかに筆記可能です。

サイズ・重さ

重さは37.0gとヘビー級。ノックした状態の方が短くなるのはあまりないかも……。

計測箇所サイズ
全長
(ノックしていない状態)
151.0mm
全長
(ノックしている状態)
150.2mm
胴軸最大径
(クリップ除く)
12.4mm
計量パーツ重量
全体37.0g

気になるところ

個人的には下記の点が気になります。

気になるところ

■ 価格が高い(※1)
■ 少し重い(※2)
■ フロントセクションがキズだらけになる(※3)
■ ペン先がダメになったら?という不安がある(※4)

※ 1:これまで何度も記載していますが、価格が高いです。素材自体の変更、素材の厚さの変更等でもう少し価格を抑えられたらもっと人気が出たのでは?と思います。樹脂製の軸で5,000円以内であれば売れるかな……
※ 2:基本的に思いペンが好きなのですがもう少し軽い(30g程度)方が書きやすいのでは?と思います
※ 3:内部構造でも記載しましたが、バネの取り外しの際、キズがつきます。ここまでキズのつくものはお会いしたことがないくらいキズがつきます
※ 4:通常のボールペンやゲルインクペンはリフィル(替え芯)を交換して使い続けますが、このペンはインクを補充して使い続ける仕組みです。そのため、ペン先が壊れないか不安があります。これまでインク補充式のローラーボールを何本か使いましたが、多くは作りが安っぽく、ペン先が傷む前に使わなくなってしまいました。しかし、このペンは軸の作りがしっかりしていて高級感があるのでこれまでのペンよりも長く使っていきそうな気がしています。
もしかして説明書に書いてあったかな…探してみよう

まとめ

クラウドファンディングのCAMPFIREで購入したモンテベルデ ノック式ボールペンは、ボトルインクを吸入して使えるノック式という珍しい1本。これまでにもインク吸入式ボールペンは存在していましたがノック式という手軽さと実用性を兼ね備えた作りはうれしい1本です。

重厚でタフなボディに、万年筆インクの世界を気軽に楽しめる利便性。ただし、ネックは価格。素材によって異なる価格帯が用意されていたものの、最も割引率の高い早割でも約15,000円と、気軽には手が出せない設定と感じました。

万年筆やガラスペンのブームにより、ボトルインクへの注目は高まりつつあります。このタイミングだからこそ、より多くの人に使って欲しい。それだけに、価格とのバランスが惜しまれる1本です。

もう少しだけ軸の素材を変更する等でコストダウンしてもらえたら、もっと流行りそうなのですが……。元々ある商品の輸入代行ということで仕方ないのでしょう。惜しい……。
私は文房具が好きで、コスパはそこまで気にしていないのですが、それでもちょっと高いなと思ってしまいました。

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆145本(2025年4月時点)、ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。万年筆の記事は別ブログ【新】紙とペンのブログはこちらです。
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